3D映画

 昨夜,戦慄迷宮3Dを見て来ました.国産の3D映画ということで,主に技術的関心から.実際どう見えるのよ?疲れないの?面白いの?等々を確認するためです.先に言っておくと,個人的にストーリーは面白くなかったです.95分もあるのですが,30分ぐらいで出たくなった.

 3Dっぽく見えるのか?見えます.期待していた以上にすんなりと見られます.あと視差は左右にありますが,なぜか頭を90度寝かせても3Dに見えました.寝かし方が足りなかったのか,頭が勝手に補正してしまったのか,見えているつもりになっていただけなのか,その辺はちょっと謎です.

 疲れないの?めっちゃ疲れます.目に負担をかけている感がありありとします.さらに私はメガネなのですが,さらにその上から3D用のメガネを装着.視野が全然合わない……3Dメガネはデザインに重きをおいたのか垂直方向の視野が著しく狭いです.結局90分間ずっと手で押さえていました.これはねーよ.

 疲れてくると,焦点が定まらないので映像がぼやけてきて3Dに見えなくなります.意識して焦点を合わせるとなんとか復活します.ちなみに,疲れの原因は3Dだけではなくて,私が映画慣れしていないせいもあります.90分間あの狭い席に足も伸ばせずに座っているのが苦痛.1時間ぐらいでギブアップです.昔から授業は寝ていたので,こういうときに困るというか…….

 他に気がついた点としては2点.

 以前から指摘されていたように字幕は見にくいです.解像感が足りないと言うことではなくて,かなり手前に表示されるので見たり読んだりするのが大変.裸眼で見てもかなり視差があったので,手前に見えるのは意図していると思われます.もうちょっと奥側でも良いかもしれないし,それでも違和感があるかもしれないし,分かりません.

 もう1点は,上記と関連していますが,合成された小さな物体は見にくいです.雨とか羽とかが降ってくるのですが,一部合成で作られていました.特に,雨は画面内をわりと高速で移動するので,3Dに見えないし,目が疲れます.

 あとは雑感.音響が全然3Dになっていなくて,没入感は低いです.時々挟まれる取調室シーンはちゃんと3D音響になっているのに,本編はほとんど感じなかったです.もしかしたら,違和感がないぐらい完璧な3D音響になっているのかもしれません.それなら大成功かもしれませんね.もう一つ,演出上の「はぁー,はぁー」って声が鬱陶しいです.

結論 実写3Dイマイチ