測定狂時代

まつもとゆきひろハッカーズライフ:第9回 測定狂時代
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0711/28/news013.html

 私も基本的にCでしか画像処理のプログラムを組みません.C++のコンストラクタとか多態とかを羨ましく思うこともありますが,それほどせっぱ詰まっているわけでもないし.その辺はマクロでうまくごまかせる範囲ですし.

 そして,可能なら一番キモの部分はアセンブラに落としたいとまで思っています.特にswapとかsqrtなんてのはCPUに専用命令が用意されているのでこれを活用したいと思うわけです.ただ,関数によってはライブラリ側できちんで専用命令に対応づけられているので,気にしなくて良かったらしいです.

 ところで,パレート図と最適化の話が出ています.8割の実行時間を占めているところにフォーカスするというのは当然の話です.それなのに,私の研究では2割の部分にフォーカスしていた面があったようです.

 先日までのJPEGによる解析によると,Structureに相当するであろう低周波成分は,符号量に占める割合がかなり少ないことが分かりました.私の研究ではこのStructureを弄っているのですが,ここの改善による符号化効率の改善は極めて限定的になるみたいです.

 というわけで,Textureの符号量を削減することにつながる方向に少し軌道修正です.