FMC(Fixed Mobile Convergence)サービスのキラーアプリケーションはあるのか

昨日までの話.教授からFMC絡みのテーマない?と言われて考えてみました.ま,ないね.FMCはレイヤー的には物理層からセッション層までの話.私たちはプレゼンテーション層とアプリケーション層の研究者なので,ちょっと無理が・・・.あるとしたら,FMCなしには実現できないキラーアプリケーションを考えるぐらい.でも,そんな2,3時間考えたぐらいで出てくるわけもない.

ここから今日の話.FMCで検索した結果の一部を日経から引用.

媒体名 日経エレクトロニクス
発行日 2006年03月27日号
タイトル NGN解説 インターネットから生まれ 移動体通信を経て固定通信へと展開

移動体との連携を視野に

 NGNの源流は,インターネットの上で通話サービスを実現するための制御プロトコルであるSIP(session initiation protocol)までさかのぼる(図B−2)。幹線ネットワークのIP化を進めていた第3世代移動体通信(3G)の標準化団体「3GPP」がSIPに注目し,移動通信用の拡張機能を追加して2002年3月に「IMS(IP multimedia subsystem)」という名称で規定した。

 その後,欧州の電気通信の標準化団体であるETSI(European Telecommunication Standards Initiative)やITU−Tなど,移動体通信と固定通信網の連携サービス(FMC:fixed mobile convergence)を視野に入れた固定通信事業者の団体がこのIMSを採用し,NGNとして規定したという流れである。

 上位サービスの規定でも移動体通信が先行している。移動体通信事業者と通信機器メーカーなどが参加する団体「OMA(Open Mobile Alliance)」が,IMSを使ったサービスを実現するのに必要な上位プロトコルを規定している。OMAの規定には「携帯電話上のpush−to−talk(PoC)」「デジタル著作権管理(DRM)」「プレゼンス」などがある。ITU−Tでは,こうした上位プロトコルも規定しようとしているが,詳細検討はこれからという段階にある。

ITU-Tでも何か規定しようとしているらしい.やっぱり重要なことなんだな.PoCは既にサービスが始まっているので対象外.音声もPoCならベストエフォートで良いのか・・・.これは気が付かなかったなぁ.DRMは当然だな.信頼のおける網と信頼のおけない網が混在できるので,前者で認証し後者で配信とか.誰でも思いつくらしい.プレゼンスがなんなのかよくわからない.プレゼンテーション層と仮定すればMPEG System絡みやSkypeとCELPの連携とかかな.全くの当てずっぽう.

媒体名 日経コミュニケーション
発行日 2006年05月01日号
タイトル ネットワークにサーバーを吸収“欲しいときに必要だけ”を実現へ
サブタイトル コンバージド・プラットフォーム

SNCでは,①ITシステムのネットワーク機能化,②ネットワーク制御の自動化,③ユーザー・コンテキストとの連携──の三つの実現を目指している。①と②は先に説明したコンピューティングとネットワーキングの融合である。③はユーザーの情報を基にサービスを提供することで,ユーザーのストレスを減らす。具体的には,ユーザーの現在の状況(ユーザーの位置,使用している端末の状況,利用しているサービスなど:context awareness),ユーザーの利用履歴(experience awareness),そしてユーザーのサービス要求内容(demand awareness)を調べる。そして,この三つのawarenessをネットワークが総合的に判断して,ユーザーに最適なアプリケーションとネットワーク機能を組み合わせてサービスを提供する。

1と2は下部レイヤー.3は辛うじて上位レイヤーかな.3のユーザーコンテキストとの連携,これは僕らでも多少研究できるかも.でも,結局アプリケーションは何よ?という事に陥る.

PoCに見られるような古いタイプの通信(無線)を現状の機器で,ということを静止画や映像に当てはめると,何かあるだろうか?テキストや画像をベストエフォートでって,それはメールとウェブで十分だ.ギブアップ.