番号ポータビリティとメールアドレスの普及*1

最近携帯の機種変に伴う電話番号とメールアドレス(以下メアド)の通知がよく来るようになった.番号ポータビリティまで待てばいいのにとか思ってたりもする.ただ,機種の変更より新規契約の方が端末が安いので,そういう点では理解できるかなと思ってた.

メールというのは,相手の時間も自分の時間も拘束しないので,その点に関しては非常に便利だ.同じことを大量の人に出せるというのも重要な点だ(スパムの温床とも言える).そんなわけで,最近では携帯電話を変えてもメールで一方的に通知してくる.

番号ポータビリティに絡んで,「メアドも同じのを利用出来なければ意味がないよ」という意見を耳にしていた.果たしてそうか?実はアドレス帳の全員についてメアドが記録してあるなら,メールを片っ端から送信するだけで通知はすんでしまう.逆に番号しか記録されていない人には,電話をするか会うかして伝えなければいけない.

つまり,電話番号とメアドの変更を通知する際に,以下のような場合分けが出来る.

  • アドレス帳にメアドが乗っている人
  • アドレス帳にメアドが乗ってない人
  • アドレス帳に載ってない人

メアドが乗っているならメールで片っ端から送ればすむこと.つまり番号ポータビリティはほとんど影響ない.

メアドが乗ってない人って,どういう人だろうか?プライベートで言えば,メアドは教えたくない人,すなわち番号変わって相手からかかってこなくなっても支障のない人と言い換えられるだろう.仕事ではどうなのかな,ちょっとわからない.ざっと言ってしまえば,メアドがわからない人は.変更を通知する必要はない人だろう.

最後にアドレス帳に乗ってない人達.これはきっと電話番号が自分の知らないところで共有されている場合などだろう.仕事関係なら結構ある気がする.実際私もときどき知らない番号からかかってくる.そして,以前一緒に仕事した人経由で番号を聞いた,というのがかなりある.このようなつきあいがある人には,番号が変わってしまうことは致命的だろう.逆にメアドはそもそも必要ない,ということになる.

つまり,番号ポータビリティは電話番号だけで十分であり,メアドの議論は先送りにして全く問題ない.さらに,非仕事人以外は番号を変えてもメールで通知すればいいので,特に番号ポータビリティが必要ではない.そう考えると,大騒ぎしている割に恩恵を受ける人は少ないのかも.