「みずほ銀行、ウイルス対策ソフト配布」むしろ逆効果?

中途半端な対策は,返って状況を悪化させることでしょう.

ソフトを利用できる期間は、スパイウエア対策が30日間、ウイルス対策が90日間で、期間後も利用する場合は別途料金がかかる。

いったいどれだけの人が別途料金を払って更新するだろうか?ウィルス対策会社にしてみれば,1%でも払ってくれる人がいれば良いのかもしれない(ロングテール的発想).でも,残りの99%は無料(試用)期間が切れたら,そのまま放置するだろう.現在Winnyなどで情報流出を起こしているのは,ウィルス対策ソフトを全く導入していない人ではなく,導入したが最新版に更新し続けていない人,と言われている.ゾンビPCもしかり.

中途半端にPCを使える人は,ウィルス対策ソフトは入れているから(最新版に更新することを忘れていたとしても)大丈夫だ,という安心感を抱くのだろう.このような人たちを増殖させるようなみずほ銀行の行為は,利用者にとって有益だろうか?不正出金を防ぐという意味なら,せめて高額預金者には最新版へのアップデートを無料サービスにするべきではないのか.