その他の発表,雑感など

 実装してみました.システム開発しました,系の発表は質問のしようがなくて困る.その開発を通して,なにか学術的・普遍的な知見が得られたんでしょうか?(得られていると思うので,そういう観点でお話ししていただけると,社会の発展に役立つと思うのですが.)

 そろそろパケットロス耐性に関する標準化をしませんか?差分データだけ落ちたとか,落ちた場所が分かるとか,学生は適当にやってうまくいったことにしてしまいます.地デジとかIPTVとかで発生する生のパケットロス例をどこか提供していただけないのでしょうかね.もちろん,統計的な処理をしてモデルだけでも良いので.

 chambolleの反復法は.かなり高速に実現できるらしい.まじすかー.それは遅いので,高速化手法を提案する手はずになっているのですが.まぁ,私の実装は浮動小数点をつかっているので,そんなに速くはないですけど.固定小数点が使えるのかちょっと検討した方がよいかも.

 写真計測は,画素の1/20〜1/10程度の精度が出せるらしい.にわかには信じがたいのだが,撮影の仕方を工夫すればできるものなんですかね.カメラの内部パラメータを推測するために,カメラを90度ずつ回転させて撮影するとか.超解像でも3倍ぐらいが限度だと言われているのに.

 今回一番興味深かったのが,テロップのフリッカ抑制手法.はじめてフリッカを定量的に扱っている発表を見ました.テロップを超低速でスクロールするときには線形補間を使って画像を作った方が良いらしい.ただし,補間画像の高周波成分が変動するとフリッカとして知覚されるので,なるべく一定にした方がよいらしい.そのために,プレフィルタを入れましょう,というご提案.画像が動くと言えば吹抜先生でしょ.知覚できる移動物体の早さに関する論文を発表していたと思う.関連づけてもうちょっと考察を深めたいところ.後,PCでみるとTVのテロップが読み取れないほど酷いときがあったので気になっていた,という個人的興味も含めて,よい発表だったと思う.